ポコペ!

 缶蹴りの時に、鬼はこの掛け声をすると「こち亀」で両さんが言っていましたが、僕はいったことありません。それより、10人くらいの大人数で鬼になると、ザックスの気持ちが分かります。

 

今回の流れ

1、評価という言葉に思うこと

2、3観点での評価

 2-1 知識・技能

 2-2 思考力・判断力・表現力

 2-3 主体的に学習に取り組む態度

3、終わりに

 

1、評価という言葉に思うこと

 自分は、評価という言葉にネガティブなイメージをもっていました。自分が成績が悪かったのもそうですし、成績が良いだの悪いだので言い争っている人を見て、「何のための評価なんだろう」と考えていたからです。

 でも、最近は違います。評価とは、その人の現在位置を示してくれるものです。私は教師という仕事ですので、子ども達に何らかの課題を出し、そのできを評価するのも仕事です。だから、◎からスタートし、良く出来たら花丸、さらにできたら花丸に目や茎を書きます。(◎からスタートするのは落ち込んで欲しくないからです)ここで大切にしたいのは、◎や花丸になった人にきちんと納得した説明ができるかだと思います。内容はどうであれ、きちんと自分の課題に対してやってきています。そこを子ども達ともしっかり納得できて、共有できているかが大切なことだと思います。

 適切な評価を!と簡単に言えますが、それって結局子どもたちががんばったことにはきちんと評価をしようってことだと思います。なので今回このことを書いてみました。(あとは、すでに今回の改訂の評価について理解されている方にとっては当たり前の話なので読み飛ばしてもかまいません。)

 

2、3観点での評価

 教員の方は皆さんご存知の通り、今年度から評価が4観点から3観点に変わります。なぜなら、今回の改訂で育成を目指す資質・能力の3つの柱で再整理されたからです。

 

 知識・技能       何を理解しているか、何ができるか

 思考力・判断力・表現力 理解していること・できることをどう使うか

 学びに向かう力、人間性 どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか

 

 では、具体的に私達は、何を評価していけばいいのか。一つ一つ見ていきましょう。ここからは、資料を基に読み解きます。

 

2-1知識・理解(何を理解しているか、何ができるか)

「知識・技能」の評価は,各教科等における学習の過程を通した知識及び技能の習得状況について評価を行うとともに,それらを既有の知識及び技能と関連付けたり活用したりする中で,他の学習や生活の場面でも活用できる程度に概念等を理解したり,技能を習得したりしているかについても評価するものである。「知識・技能」におけるこのような考え方は,従前の「知識・理解」(各教科等において習得すべき知識や重要な概念等を理解しているかを評価),「技能」(各教科等において習得すべき技能を身に付けているかを評価)においても重視してきたものである。
 具体的な評価の方法としては,ペーパーテストにおいて,事実的な知識の習得を問う問題と,知識の概念的な理解を問う問題とのバランスに配慮するなどの工夫改善を図るとともに,例えば,児童生徒が文章による説明をしたり,各教科等の内容の特質に応じて,観察・実験したり,式やグラフで表現したりするなど,実際に知識や技能を用いる場面を設けるなど,多様な方法を適切に取り入れていくことが考えられる。 

 青色の部分は、自分が今までよくしてきた方法です。ですが、文章の説明も知識・技能に入るとは驚きです。表現の部分に入るのではとも思うのですが、誰か解説していただけたら助かります(笑)まあでも、学習に関して言えば昨年度までの「知識・理解」「技能」を評価していたやり方でいけるかなと感じました。

 

2-2思考力・判断力・表現(理解したこと・できることをどう使うか)

 

「思考・判断・表現」の評価は,各教科等の知識及び技能を活用して課題を解決する等のために必要な思考力,判断力,表現力等を身に付けているかを評価するものである。
「思考・判断・表現」におけるこのような考え方は,従前の「思考・判断・表現」の観点においても重視してきたものである。「思考・判断・表現」を評価するためには,教師は「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善を通じ,児童生徒が思考・判断・表現する場面を効果的に設計した上で,指導・評価することが求められる。

 具体的な評価の方法としては,ペーパーテストのみならず,論述やレポートの作成,発表,グループでの話合い,作品の制作や表現等の多様な活動を取り入れたり,それらを集めたポートフォリオを活用したりするなど評価方法を工夫することが考えられる。

ペーパーテストのみならずということは、ペーパーテストでも評価が可能ということ。それだけに頼らず、思考・判断・表現する場をつくったり、ポートフォリオを活用したりして評価するといいですよ。ということですね。

 注意することは、黒太字の部分ですね。よく「小学校はすでに主体的・対話的で深い学びに近付きつつありますから・・・」と述べる方がいますが、私は内心「んなこたーない」と思っています。もっと子どもたちの知的好奇心を揺さぶるような授業改善を目指していくべきです。

 

2-3学びに向かう力、人間性(どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか)

 これをそのまま学習評価には生かせないので

 「主体的に学習に取り組む態度」として評価します。

答申において「学びに向かう力,人間性等」には,①「主体的に学習に取り組む態度」として観点別学習状況の評価を通じて見取ることができる部分と,②観点別学習状況の評価や評定にはなじまず,こうした評価では示しきれないことから個人内評価を通じて見取る部分があることに留意する必要があるとされている。すなわち,②については観点別学習状況の評価の対象外とする必要がある。
「主体的に学習に取り組む態度」の評価に際しては,単に継続的な行動や積極的な発言を行うなど,性格や行動面の傾向を評価するということではなく,各教科等の「主体的に学習に取り組む態度」に係る観点の趣旨に照らして,知識及び技能を習得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりするために,自らの学習状況を把握し,学習の進め方について試行錯誤するなど自らの学習を調整しながら,学ぼうとしているかどうかという意思的な側面を評価することが重要である。
従前の「関心・意欲・態度」の観点も,各教科等の学習内容に関心をもつことのみならず,よりよく学ぼうとする意欲をもって学習に取り組む態度を評価するという考え方に基づいたものであり,この点を「主体的に学習に取り組む態度」として改めて強調するものである。
本観点に基づく評価は,「主体的に学習に取り組む態度」に係る各教科等の評価の観点の趣旨に照らして,
① 知識及び技能を獲得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりすることに向けた粘り強い取組を行おうとしている側面
② ①の粘り強い取組を行う中で,自らの学習を調整しようとする側面
という二つの側面を評価することが求められる。
ここでの評価は,児童生徒の学習の調整が「適切に行われているか」を必ずしも判断するものではなく,学習の調整が知識及び技能の習得などに結び付いていない場合には,教師が学習の進め方を適切に指導することが求められる。
 具体的な評価の方法としては,ノートやレポート等における記述,授業中の発言,教師による行動観察や児童生徒による自己評価や相互評価等の状況を,教師が評価を行う際に考慮する材料の一つとして用いることなどが考えられる。

 本当は図があるのですが、貼り付け方が分からないので、下に基のURLを貼っておきます。最初の赤色は注意した方がいいですね。

 大切なのは、緑色と紫色の部分。とくに紫の自らの学習を調整するとは何かを各教科で具体的にしていかなくてはなりませんね。

 具体的な評価方法の赤色は、今年度から特に意識して取り組んだ方がよいかもしれませんね。授業評価の視点も絡ませると、自分の実践を振り返ることができて、一石二鳥かもしれません。

 

3、終わりに

 そのほかにも

・評価を通知表のために作る「評価のための評価に」ならないようにしましょう!

・評価を生かして「主体的・対話的な深い学び」になるような授業改善やカリキュラム・マネジメントしていきましょう!

ということも合わせて大事なことです。

 

 うーん、やっぱり実際やらないと分からないことの方が多そうですね。今年はクラスがないので難しいですが、他の人の「こうだったよー」というのを聞いてみます。最後までご覧いただきありがとうございます。さすがに疲れました(笑)次は何を書こうかなーワクワク^^ではではー

 

参考文献:「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 特別活動

                      文部科学省 国立教育政策研究所

URL:https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/hyouka/r020326_pri_tokubetsuk.pdf