フット

 私の地元でフットと言えば、「フットベースボール」のことでした。「キックベースボール」とも言いますよね。しかし、私の勤務校は児童数に対して、運動場が狭すぎて、鬼ごっこかドッジ、鉄棒しかできませんでした。そらあ、なかなか外遊びする子も増えませんはなー今の状況では難しいですが、運動したくなる遊びを提供してあげたいものですね。

 

今日の流れ

1、キャリア・パスポートとは?

2、何のためのキャリア・パスポート

3、キャリア・パスポートを作成するときに注意すること

 

1、キャリア・パスポートとは?

 さて、今回はキャリア・パスポートについて書きます。三年前から特活について学ぶことが多くなり、様々なところで勉強させていただいており、このことも知人の方から教えていただきました。しっかり自分の言葉で語れるか、ここに書き記してみます。さて、突如学校教育に降りかかって来た謎の横文字は何でしょう。(まあ突如ではないのですが。)

 

 キャリア・パスポートとは、文科省の説明にはこうあります。

「キャリア・パスポート」とは,児童生徒が,小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について,特別活動の学級活動及びホームルーム活動を中心として,各教科等と往還し,自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら,自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオのことである。
 なお,その記述や自己評価の指導にあたっては,教師が対話的に関わり,児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し,個性を伸ばす指導へとつなげながら,学校,家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければならない。  

 

ものすごく簡単に言うと、自己評価カードを蓄積したポートフォリオ

ポートフォリオとは、「書類を運ぶケース」を現します。つまり、書類それぞれを個別にみるのではなく、書類全体を一つの物として見ます。

なのでもっと具体化すると

     ↓

「ファイルケース」に自己評価カードを蓄積することとなります。

なので、児童の「自己評価」を教師が「他者評価」します。

 

2、何のためのキャリア・パスポート

 ん?じゃあ、なんのためにキャリア・パスポートはあるの?という話になりますね。

一つは、特別活動がキャリア教育の中核をなしているということが挙げられます。

 キャリア教育とは何ぞや?

と聞かれたら私は、生き方教育と答えます。これは、研修の時にしっくりきた言葉です。決して、生き方を教師が教えるということではなく、自分はどういう生き方をすればよいかを考える、それがキャリア教育だと思います。

 特別活動には、学級活動(1)(2)(3)、学校行事、クラブ活動、児童会活動等およそ教科書はなく、実生活に即したものばかりです。(クラブ活動については私はまだ勉強不足ですが、、、)例えば、今年は実施するところが少ないかもしれませんが、運動会なんかは、目標をもって取り組ませることがありますよね。それは、日頃の学習成果を保護者や地域に見せるという側面もありますが、一番は子どもの成長のためにあると思います。どのような態度で取り組むか、何を得ることができたか、(いわゆる非認知的な学び)そういう学びはその子の未来に役に立つことがきっとあるはずです。

 それを言語化して、ポートフォリオとして残すことにより、自分の学びを蓄積することができます。それを一学年で終わらさせず、小・中・高と切れ目なく行っていき、自分の生き方を振り返られるようにするのがキャリア・パスポートの意義なのかなと思います。何のためのキャリア・パスポートなのか自分の答えをもって臨みたいですね。皆さんは、何のためにキャリア・パスポートを子どもに書かせますか?

ちなみに、目的はこう書かれています。

「キャリア・パスポート」とは,児童生徒が,小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について,特別活動の学級活動及びホームルーム活動を中心として,各教科等と往還し,自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら,自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオのことである。
なお,その記述や自己評価の指導にあたっては,教師が対話的に関わり,児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し,個性を伸ばす指導へとつなげながら,学校,家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければならない。

 

3、キャリア・パスポートを作成するときに注意すること

 という感じで語ってきました。学習指導要領には、「キャリア・パスポート」という言葉自体は出てきませんが、根拠となる文はあります。学習指導要領特別活動第2〔学級活動・ホームルーム活動〕3内容の取扱いに書かれています。(キャリア・パスポートという名前を独自の名称にしてもいいようですね)

 つまり、これはした方がいいことではなく、しなければならないことです。で、文科省からはキャリア・パスポートを作成する際に以下のことに留意してね、ということが書かれています。

・学校や地域の実情において、カスタマイズすることが前提

・小学校から高校までで行う

・各教科の振り返り、各行事の振り返り「のみ」にならないように

・大人(教師、家庭、地域)が対話できるもの

・A4両面、5枚(10ページ)以内

・学活で「書く」だけにしないように等々

 

 賛否両論あると思います。「マタヤルコトガフエルナー」と呪文を言わずに、自分達の負担にならないように、知恵を絞ることが大切ですね。このような状況なので、柔軟に取り組めるように教員同士の連携が必要です。少しは、解説できましたかね?資料のURLを貼っておくので、もし違うことがあったら教えて欲しいです。ではではー^^

 

文科省 「キャリア・パスポート」例示資料について

   URL:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/detail/1419917.htm

文科省 「キャリア・パスポート」の様式例と指導上の留意事項

   URL:https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/08/21/1419890_002.pdf